ニューズウイーク日本版に、「日本では65歳以上の就業者の4割がフルタイムで働いている」というコラムが掲載されている(2026/6/24)。教育社会学者の舞田敏彦さんの寄稿だ。
日本では65歳以上の就業者の4割がフルタイムで働いている | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
人数が多い団塊ジュニアの世代も50代半ばにさしかかっている。定年後は毎日が日曜日。悠々自適の暮らしをしようと思っている人が多いだろうが、そういう人ばかりではない。年金だけでは暮らせないので、老後も働き
65歳以上の高齢者を見ると、働いている人の割合は25.3%で、そのうちのフルタイム就業者の割合は39.9%となっている。高齢者の4人に1人が働き、そのうちの4割がフルタイム就業をしている。
先進国の多くは、これほど高齢者の就業率が高いわけではないが、社会は維持されている、と記事では国民あたりの労働時間を概算し、もっと効率化、労働時間の短縮が可能ではないか、むしろ日本は労働時間を費やしすぎかも、という記事である。
拙著「リタイア・シフト」では高齢者の労働時間や生産性について論じていない部分であるので興味深い指摘だ。パーソル総合研究所の「労働市場の未来推計2030」においても不足する労働力の充足方法として高齢者の労働参加とともに、ICTやAIなどを活用した生産性向上の重要性を指摘している。
日本はシニア世代の労働意欲が高いとしても、それを安易な労働時間確保の選択肢とするのではなく、企業の生産性を高める手段としていくことが重要だろう。

