2026/8/5配信で、ゴールドオンラインから「誰からも連絡が来ないんだ…」〈退職金3,500万円・資産8,000万円〉60歳元部長、タワマンの窓から東京タワーを眺める「贅沢な絶望」というコラムが公開されている。
ゴールドオンラインはどうも、羨望の的と言われるような立場を貶める記事を普通の人が読んでは溜飲を下ろす、という構図があるのだが、ここで紹介されている「リタイア・シフト」の問題は多くの人が参考にしたほうがいいヒントかもしれない。
ここでは、資産形成も十分で60歳リタイアをした。経済的な不安も問題ないが、60歳でリタイアをしてみると何もやることがない自分に困惑する、という「元部長」の姿が描かれる。
「仕事つながり」しか持たず、何もやることがない60歳リタイアが、いかに寂しいものかは、「元部長」を笑うだけでなくそれぞれが考えてもらいたいテーマだ。仕事の繋がりは思った以上に私たちを支えている重要なファクターなのだ。
「元部長」の会社の場合、60歳で再雇用しても責任のある仕事を任される余地がないのかもしれない。それでも65歳まで働き続けたほうがよかった、ということはある。そこでは「給料分くらいは働けばいい」という割り切りが必要だが、「元部長」なんだったら、高齢者雇用制度の改革にチャレンジしてもいいのではないか、と思ったりする。
「リタイア・シフト」の時代、リタイアするタイミングは個人が自由に選択できるようになる。経済的余裕があれば公的年金の受給開始年齢を待つ必要もない。そのとき、重要なキーワードは「生きがい」や「自由な時間の使い方」になる。会社の拘束から脱したと思っていたら、下手な早期リタイアは「永遠に続く週末」との戦いなのだ。


