RETIRE SHIFT

~人生100年時代の引退戦略~

シニア世代の労働力人口は15年で300万人増へ

先だって紹介をした日本総研のレポート(「長寿社会」の到来に際し、企業に求められる成長戦略と組織変革をまとめたホワイトペーパーを発表 ~ロンジェビティ・トランスフォーメーション(LX)戦略を推進せよ~ )から興味深いデータをピックアップして紹介する。

1つは、65歳以降の労働力人口の将来推計である。下記引用図をご覧いただければ一目で分かるが、大幅な伸びが示されている。レポートの該当箇所を引用すると以下のとおりだ。

総務省「労働力調査」(2025年)によれば、就業率は65~69歳で54.5%、70~74歳で36.2%となっている。また、65歳以上の労働力人口は2015年には746万人、2025年は960万人となっているが、独立行政法人労働政策研究・研修機構の推計によると、2040年には1,261万人に達する。

人材不足の拡大を予想するレポートの多くが、解決策の何割かをシニア人材の活用に求めているが、60歳代後半で200万人近く、70歳以上で100万人以上の労働力人口が期待できる予想はなかなか大きい数字だ(労働参加漸進シナリオであることも付け加える)。もちろんこの前提は、60歳代前半は当然働く、という想定でもある。

労働意欲のあるシニア人材は労働市場に留まりつける可能性は、シニア世代の意識調査でも示されている。「リタイア・シフト」時代が実現していく中で、多くのシニア世代は、働きがいを意識し、あるいは納得のいく給与を提示されて、60歳代後半以降も働き続けていくだろう。

少子高齢化というが、「65歳で固定的に誰もが引退していく」というわけではないのだ。だとすれば「65歳を区切り」とする高齢化の議論もまた違った視点が見えてくる。

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