昨日、マイナビ「ミドルシニアの働く意識に関する実態調査」を紹介した記事をピックアップして解説したが、ソースに当たってみるともう少し詳しい情報が掲載されていたので改めて記事を作ってみる。
今後何歳まで働き続けたいか
・正社員の働き続けたい年齢は平均62.0歳、2023年から1.8歳上昇
・調査開始以来はじめて、全年代で平均60歳超
(画像はマイナビより)

一般に、若い人ほど遠い将来である老後をイメージしにくい。統計データをみても、20歳代が早いリタイアをイメージし、年代に応じてリアリティのある引退年齢を回答するようになるが、今回の調査では20歳でも60歳代のリタイアを回答したということをトピックスとして取り上げている。
もちろん、「現実としてのリタイア年齢」と「希望するリタイア年齢」は異なるはずで、現在が標準65歳だからと65歳にならなくてもおかしいわけではない。「65歳よりも早いイメージ」「65歳というイメージ(現在の標準)」「65歳以上も働くというイメージ」の中で、リタイア年齢のイメージは65歳より低いものの、徐々に上昇していると考えられよう。「リタイア・シフト」は働く個人において徐々に高い年齢を想定し始めているといえる。
【ミドルシニア】65歳以降の就労意欲
・40・50代のミドルシニアの3割以上が「65歳以降も働きたい」
・長く働き続けたい人ほど、職場での承認や称賛を実感している傾向
(画像はマイナビより)

現状でも60歳代後半の男性は6割となっている。働けるなら元気な限りは働き続けたいという意向は強い。リタイアが徐々に近づいた世代のリアリティとしても、3人に1人が現状の65歳リタイアを想定し、3人に1人がすでに65歳以降も働くことを想定しているという構図が明らかになっている。
そう考えると3人に1人は60歳あるいはそれより早いリタイアを希望しているとも読み取れ、拙著「リタイア・シフト」でも指摘した、これからの時代は個人のリタイア選択肢の多様化が生じるという考えは、まさにミドルシニア世代のイメージに生じつつあると読み取れよう。

